新型コロナウイルス感染症との闘いも4年目になりました。委員の先生方には、発熱等診療・検査医療機関、ワクチン接種、自宅及び高齢者施設での入院待機陽性者への往診事業、宿泊療養施設への出務等、県民のために献身的にご尽力いただき、心から感謝申し上げます。この3年間、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの行動制限、感染対策の定着、ワクチン接種、治療薬の出現を経て、ようやく死亡率や重症化率が低下して、以前ほどの脅威が少なくなってきました。そして、令和5年5月8日から新型コロナウイルス感染症は、感染症法上2類相当から5類に変更されました。コロナ特例の診療報酬は段階的に縮小し、コロナ治療薬以外の外来・検査費の公費負担は無くなります。5類になってもコロナウイルス自体の性質及び感染力は変わりません。軽症者が多いことは確かですが、高齢者や高齢者施設の入所者、基礎疾患のある人、透析患者、妊婦、精神疾患患者等を感染から守る対策が必要です。
2023年春の統一地方選挙の結果ですが、前半の兵庫県議会議員選挙では、兵庫県医師連盟推薦候補者28名の内、当選24名、落選4名、神戸市議会議員選挙では、連盟推薦候補者20名の内、当選17名、落選3名でした。県議選では、日本維新の会が、神戸、阪神間で多くの議席を獲得し、第二党に躍進しました。自民党は、第一党の座は守りましたが、議席数を減らしました。
後半の伊丹市議会議員選挙では、兵庫県医師連盟推薦候補者4名の内、当選4名、西宮市議会議員選挙では、連盟推薦候補者6名の内、当選4名、落選2名、太子町議会議員選挙では、連盟推薦候補者1名が当選、姫路市長選挙では、連盟推薦候補者の現職で医師の清元氏が再選されました。明石市長選挙では、泉市長の後継者で市議の丸谷氏が当選し、芦屋市長選挙では、史上最年少となる26歳の高島氏が、現職の伊藤氏を破って初当選を果たしました。県議会、市議会共に勢力分布が変わりましたが、医療界の意見、要望を実現するために引き続き連盟活動を行っていきたいと存じます。
令和5年6月
兵庫県医師連盟
委員長 八田 昌樹
委員長 八田 昌樹