福島大野病院事件、検察は反省せよ!
2008/08/25
8月20日注目の福島県立大野病院事件に対して被告の産科医に無罪判決が下された。判決文では検察の言い分はほぼ否定され特に医師法21条違反については誤った適応であると明確に検察の言い分を否定した。全国紙も社説でこの判決を取り上げているが妥当な判決であるとの論説が大半だ。そもそも被告の医師を逮捕、起訴する必要があったのかと疑問を投げかけている新聞もある。さらにこの逮捕が全国の産科医療崩壊を加速させた影響の大きさにも言及している。
当然である。一人勤務の産科医が激務の中で精一杯行った手術が結果の良し悪しだけで犯罪者として裁かれるなら誰がこのような仕事をするだろうか。
リスクを誰も取らなくなれば最終的に困るのは患者さんではないのか。
そんなことも考えずに逮捕起訴したとしたら福島県警も検察も医療崩壊のA級戦犯だ。この逮捕以後、全国でお産を扱う施設が減り続けている。これ以上の少子社会を加速させてどうする。検察は反省せよ。
(明石市 H氏)
[2008/08/25]