やりたい放題、コムスンを育てたのは誰だ

2007/06/13

 介護保険を食い物にしてきたコムスンの不正行為は言語道断だが、元々、医療介護分野での企業参入、つまり民間活力導入は競争原理によるサービスの質向上がうたい文句であったことは記憶に新しい。我々は営利企業の利潤優先の体質を問題としてこれには反対してきた。

 しかし、ほとんどのメディアはもろ手を上げてこれに賛成してきた。だが、今回コムスンの件が明るみに出るやいなや態度を豹変させて利潤追及を第1とする体質批判に回った。いつもながら節操が無い。今回のような不正行為はコムスンだけなのか。介護保険分野における不正行為はすでにいくつも摘発されている。コムスンはあまりに露骨だったために大きく取り上げられたが他は大丈夫と言えるのか。営利企業の体質を無視して民間活力導入一辺倒できた路線は少なくとも医療介護分野では見直しが必要だ。

 実は、7月に予定されている参議院選挙兵庫地方区に立候補予定の一人は元特区担当大臣として医療分野に営利企業が参入することを推進してきた張本人だ。我々としてはこのような人物を再び国政の場に送ってはならないのではないか。

(明石市 H氏)
[ 2007.06.13 ]