コロナ禍での患者心理の変遷

2022/12/01

 コロナ発生から約3年が経過しようとしています。発生当初は有名人の死亡などもあり、「近づいたらうつる。うつったら死ぬ。」との考えから、咳や微熱のある人からの相談電話が一日中鳴り止みませんでした。1年以上経過した第4波では、高齢者を中心に重症肺炎の患者が急増し、保健所から昼夜を問わず電話が掛かってきました。入院先が無く、高齢者には感染時に看取り告知までして在宅療養をしてもらいました。第5波頃になると軽症者の割合が増え、濃厚接触者になる家族の出勤や通学を憂慮して受診を控える有症状者も見られるようになりました。それまでの「罹っていたら心配」から「陽性と判ったら困る」に変わっていったよう感じました。第6波では発熱外来が逼迫して、再び検査希望者が殺到し電話対応がパンク寸前でした。第7波も発熱外来は目一杯でしたが、更に4回目のコロナワクチン接種と重なり天手古舞になりました。10日間の自宅療養後証明書を希望する人の問い合わせが行政に殺到し、入院相当の保険金支給を目的に「罹ったほうが得」という話すら耳にしました。第8波の入り口にいる現在、医療逼迫に陥る前に患者心理も推測して先手を打つのは難しいですが、今後も最善を尽くしていくしかないと思います。

神戸市 N H