加古川医師連盟

2019/03/01

 当医師連盟も、加古川市加古郡医師会が新法人制度で「加古川医師会」となるのに合わせて、市・郡を抜いた表記で、加古川市と加古郡播磨町・稲美町の医師会員の医政活動の基盤となっています。
 地元の市長、町長の選挙時には適切な支援をさせていただき、地域医療の充実に向けて、時には率直な意見交換もしつつ、良好な関係を続けています。
 最近は、医療関係の現場に接していない若い市議などへの情報提供が問われる側面もありますが、固定的な交流の場は持てておらず、課題と思われます。
 県議や知事との接点は、郡市区の場合少ないのですが、全国的・全県的課題では、その要望依頼等適時行うこととなります。
 しかし、何といっても、連盟としての「力」が最も問われるのは、国政選挙で、特に衆議院小選挙区制となってからは、単独の支持支援関係が問われますので、しっかりした対応が必要です。
 加古川の場合、高砂市と合わせた「兵庫10区」とされ、以前の本連盟ニュースでも当方のインタビュー記事で紹介させていただいた渡海紀三朗衆議院議員の地盤となっています。
 渡海議員は、高砂市のご出身ですが、お父様・元三郎議員の地盤を引き継ぎつつも、自立したポリシーで、『さきがけ』に参加されたり、「寄らば大樹」ではない政治活動を続けられ、石破氏とも親交熱いものがあります。
 もともと理系を自任され、文科大臣等を歴任、医療にも精通されており、選挙の都度、本連盟との協定に快くサインいただいています。
 平素は、『未来への責任』というメールマガジンを適時発信され、揺れ動く政情や大きな事件等に、造詣の深いコメントを提起されています。
 ふんぞり返るだけで、漢字も読めなかったり、官僚の用意した文書を読み上げるのが仕事と言うような方々とはレベルが違います。
 地元医師会の大きなイベントには、国会業務詰まる中も必ず駆けつけてくださいますが、年末の徹夜国会前にも、高砂市医師会の忘年会にとんぼ返りで参加いただきました。(別添写真は、その渡海議員を高砂・加古川両医師会長とも囲んだところ)
 年頭には、恒例の議員を囲む会が加古川で開催され、永年勤続議員として表彰された事も報告され、連盟としても参加し、他団体とも交流を深めたいと予定しております。
 このように、地元小選挙区選出議員との関係を緊密にすることが基本ですが、医療政策について直接意見・要望を反映いただくには、「会内議員」無くしてはあり得ません。
 という訳で、問われるのが、そのような「職域代表」ともいうべき候補選出となる、参議院の特に全国区比例代表選挙です。
 全国的動向については、別途本文記事となるでしょうが、突然の解散も無く、6年の任期で腰を据えて取り組める参議院議員の存在は貴重です。
 3年前の参院選で初当選の自見はなこ議員は、その若さと明るいキャラクターで新人とは思えない活躍をされ、長年の課題であった「生育基本法」の成立等に寄与されました。
 一方で、そのような活躍を与党内で認めさせるのは、やはり選挙時に何票とったかという事が大きくものを言う世界でもあり、医療関係ではトップの得票であればこそ、関係委員会での位置も与えられたことを知っておかねばなりません。
 翻って、6年前に同じく「会内候補」として当選された、羽生田たかし議員は、厚労委員会委員長等の立場から、自見さんも盛り立てつつ、関連法案の進展に寄与され、今は影響の大きな財務委員会関係でご尽力いただいています。
 そして、今年の再選を、年齢の制約を超えて、自民党の第一次推薦もいただいて目指されています。
 「会内候補」と言いながらも、その会員数すら満たさないような得票では、この議員たちの、本当に頭が下がるような活動に報いることは出来ません。
 医療職関連団体の候補も増える中、医師の代表を再び三度、立派に送り出せるよう、地区連盟としても、一層奮起して参りたい。

兵庫県医師連盟副委員長
加古川医師連盟委員長
         足立 光平