日本の行方

2026/01/30

 世界を見渡せば、理性よりも感情、対話よりも暴力が支配する「衆愚」の極みに達していると言わざるを得ない。大国におけるリーダー(誰とは言わないが)の質の著しい低下は目を覆うばかりであり、民主主義そのものが制度疲労を起こし、自壊しつつあるようにすら映る。
 翻って、日本の惨状はどうか。与野党ともに政治とカネを巡るあさましい醜聞の嵐。国民が物価高や将来不安に喘ぐ中、永田町の住人たちが演じているのは、国家百年の計なき「保身」という三文芝居に過ぎない。かつて政治家に求められた「経世済民」の矜持は地に落ち、ただ目先の選挙に勝つための迎合と、その場しのぎの弥縫策、まさに「ポピュリズム政治」が繰り返されるのみだ。
 我々が医療の現場で直面している社会保障の持続可能性という危機は、待ったなしの現実である。それにもかかわらず、問題を先送りし続ける政治の不作為は、もはや犯罪的ですらある。この混沌を抜本的に刷新されなければ、日本は静かに、しかし確実に世界の表舞台から消えていくことになるだろう。

西宮市 Y・K