震災と新型コロナその2

2022/03/01

 阪神淡路大震災から27年が経過しました。新型コロナ感染の第6波で感染が爆発的に増加している中、コロナ禍でも震災がいつ発生するかもしれないという危機感を持っていることは大切なことです。
 震災後27年の経過のTV特集で、ある家族に防災に関する密着取材が行われていました。登場するのは中学生の防災士とご両親ですが、ご両親は防災に対する意識が高く地域での活動もされていて子供にも大きな影響を与えていると思いました。TV登場の中学生防災士は、中学校での部活動で防災のクラブを立ち上げていました。その防災のクラブは皆で地域を回り、地域の防災意識を確認し、みんなで防災を考える活動に取り組んでいるというものでした。地域のコミュニティーに対して自助、共助の意識を高めるという活動を行っていました。その活動を見て、昨今の多様化した災害に対しては災害に対する意識を高めるためには小学生や中学生の時から防災に対する意識を高める教育はとても大切だと感じました。
 一方で新型コロナに対しても震災と同様に家族で考えることも必要で、第6波で新型コロナ感染が爆発、家族内感染、更にそこから派生して友人、会社の同僚などに広がっているということも家族で考えて行動する必要があります。家族で感染を広げないためにどうするかなど身近なことの危機意識を高めることが必要です。そういった考え方が、震災が発災したときにコロナ感染が生じた際の対応、まさに避難所での生活にどう対応するかという認識にもつながります。新型コロナ感染だけでなく避難所における感染症に対する意識、認識も高めていくことにもつながると思います。
 新型コロナ感染爆発の現状に目を向けると、エッセンシャルワーカー不足をはじめとした労働人口や労働力不足、教育現場の問題、貧困問題(特に若者の貧困)なども喫緊の課題として挙げられます。現在、日本では新型コロナ感染下の様々な課題がありまた震災がいつ発生しても不思議ではない状況下でもあります。更に北朝鮮のミサイル問題、中国やロシアに対して、またウクライナの問題など内憂外患の状況です。岸田総理の采配が日本の未来、子供たちの未来を大きく左右するということを肝に銘じて頂き、そのうえでうまくかじ取りをされることを願ってやみません。

(神戸市K.A)