震災と新型コロナ

2021/02/03

 阪神・淡路大震災から26年が経過しました。改めて震災のことを考えさせられますし、周りの状況が急変してしまったところは、震災と新型コロナの状況は似ていると思います。 
 この度、兵庫県救急・災害医療フォーラムは「避難所における新型コロナウイルス対策とこころのケア」というテーマで行われました。震災をはじめ風水害など最近は大規模災害が多数生じており、避難を強いられることも多くなっています。避難所における対策は居住空間の環境整備、感染症対策を含め多岐にわたる対策が必要になってきますし、災害時の心のケアが非常に重要になり、救護側からは被災者へのコミュニケーションの取り方などが大事になります。避難所に新型コロナの感染が加わればさらなる対策が必要となり、新型コロナへのワクチン対策も急を要します。 
 河野大臣がワクチン対策のロジをされるということですが、縦割りの行政(厚労省、経産省、国交省、環境省、文科省、総務省、財務省が関与する)をまとめるのは大変な作業、先が思いやられます。またワクチン接種体制、ワクチン接種後の副反応等に対応する医療体制の整備など課題は山積しています。ワクチンに関しては、某製薬メーカーのワクチンがまず一番に使用されると思われますが、ワクチン政策のすべてを知るCEOが自社株を売り抜けていたとのことで何か不自然であり疑問が残ります。 
 いずれにしてもワクチン接種が順調に始まり、早期に新型コロナが終息すること願わざるを得ません。南海トラフの巨大地震が今後30年以内に発生する確率は「70%~80%」となっており、震災などの大規模災害への備えとして新型コロナなどの感染症対策は必須で、感染症は何としても抑えなければなりません。新型コロナの感染が落ち着くまで大規模災害が起きないようにと祈るばかりです。コロナ禍の今だからこそ、臼井真さん作詞・作曲の復興のシンボル曲、歌詞が心に響きます。「しあわせ運べるように」

(神戸市K.A)