医師の働き方改革

2018/07/02

 働き方改革は医師も審議対象になる。時間外労働上限規制に関して、医師は応召義務、また自己研鑽という特殊性があり即時には適応にならない。時間をかけて働き方を検討するということになるということだ。医師の過重労働、過労死の問題もクローズアップされた。時間外労働の上限規制が挙げられたが、医師は仕事の性質上困難な状況にある。医師に関して男女の比率をみると、最近では医学部の女性の割合は30~40%を占めてきており女性医師の働き方が特に重要となる。将来において女性医師が安定して働ける環境が必要である。特に子育て支援に関しては最も力を注ぐべきである。働きやすくするためにワークシェアリングの採用も必要、病児病後児保育も必要、病院には保育設備が必要である。こうすることにより女性医師の確保につながり、活躍の場を提供することが出来る。労働時間の短縮につながるのである。さて女性医師のみならず、医療介護では職種は75%が女性を占める最も女性比率が高い。特に医療分野での就業の高さからみても「子育て世代包括支援センター」の活用が望まれるし、平成32年末頃までに全国展開されるようだ。ぜひとも女性の活躍の場を安定的に支える仕組みが望まれる。
 また医師の勤務環境の改善、ワークライフバランスの早期の実現が望まれる。勤務医や女性医師をふくめ全ての医師が安心して医療に従事できる環境が必要である。出産期の女性医師、また育児期の男性・女性医師の働き方をどうサポートするかなど、生活も仕事も大事にする医師の働き方、またワークライフバランスに関する意識改革を行うことなどを検討する必要がある。

(神戸市 A)