AI…「エーアイ?」が心配だ。

2016/06/01

私たち医療関係者にとってAIというとautopsy imaging「死亡時画像診断」のことをまず思い浮かべます
ところがAIが囲碁の世界的チャンピオンに4勝1敗で勝ったという。
巷ではAI即ち「人工知能」Artificial Intelligenceが大流行です。囲碁の世界的チャンピオンに勝つだけでなく、小説を書いて「星新一賞」の1次選考を通過したりしています。こちらはまだ人の手助けが70%ぐらい必要だそうです。
AIには、よく分かりませんが深層学習deep learningという自己学習能力があるそうです。そして人工知能は休む必要なく学習し続けるのです。囲碁はあと10年ぐらいかからないと人間を超えられないといわれていたのが2,3年で「人間を超えた」のだそうです。
オックスフォード大学の論文で示された「あと10~20年でなくなる職業」が数十職種あります。例えばレジ係、銀行の窓口係、荷物発送受け取り係、給与・福利厚生担当者などです。これらに携わる人が全員不要になるとは思いませんが、「付加価値」のある職業は残るそうです。幸い医療関係の仕事は今のところ消滅しないようです。私たちは日頃の仕事に一生懸命励んで付加価値の高い仕事をしている限り、少なくとも20年ぐらいは人工知能にとってかわられないと思いますが、油断なりません。
ところで「政治献金」の不適切な流用で問題になる政治家が、相変わらず与党にも野党にもいます。いっそ憲法や法律を人工知能に入力し、休みなく学習させて政治をやらせたらいかがでしょうか?電気代だけで十分だし、献金不要で無駄がない。などと考えていたら、ツイッターでメールのやり取りをAIにさせていたところ、「ヒトラーは正しい」と言い(書き)始めたので、その計画は取りやめになったとか。しかし、見方によっては約80年前のドイツ国民の水準までAIが達したとも言えるのです。大変なことです。AIが学習し続けた結果、ある日突然「意識」や「意志」を持つようになり、「自我」に目覚めたら、映画「ターミネーター」みたいなことになるのでは?と心配しています。

(相生市 N氏)