兵庫県人に告ぐ!

2021/02/08

 今年の夏に予定されている兵庫県知事選挙に「身を切る改革」を看板に掲げる政党が候補者を立てるらしい。この政党が支配する隣の自治体では、これまでの「身を切る改革」で保健所、衛生研究所など新型コロナ感染対応で最前線の役割を担う部門を大幅に削減してきた。このため現場は受け入れ能力の限界を超え、疲弊し自宅待機者は増加し続けている。しかし、ここの首長はそんなことはおくびにも出さず、状況の悪化は民間病院が患者の受け入れに非協力的だからと非難めいた発言をしている。朝日新聞の報道によると、コロナ患者専門病院として指定された十三市民病院にはエクモは無く、人工呼吸器は2台しかなかった。しかも、首長の一声で事前の根回しもなく指定が決まった為、出産予定の妊婦を含めた多くの患者が転院を余儀なくされ現場は大混乱し、多くの医療従事者が退職した。医療現場の実情を理解せず、住民の生命を守る公的な機関も見境なく「身を切る改革」の対象としてきた政党出身の知事はいらない。(明石市H)