兵庫県医師連盟委員長挨拶
 

 今年の夏は特に暑さが厳しく、全国で猛暑日、酷暑日が続いています。丹波市では41.2度と日本歴代最高気温を更新しました。

 7月20日に第27回参院選が行われました。自民、公明両党は参院全体の過半数を維持できる50議席を下回り、衆院に続いて参院でも少数与党に転落しました。自民は改選52議席から39議席と減らし、公明は改選14議席から8議席と減らしました。立憲民主党は22議席のままで、日本維新の会は改選5議席から7議席に増えました。一方、国民民主党は改選4議席から17議席に大きく伸ばし、参政党も改選1議席から14議席に大幅に増やし、躍進しました。立憲が伸び悩む一方で、国民民主や参政が伸ばし、政局の多極化が進んでいます。共産党は3議席で改選7議席を下回り、れいわ新撰組が3議席、日本保守党は2議席、社民党は1議席を確保し、政治団体「チームみらい」も1議席を獲得しました。今後の政局の見通しとして、少数与党の自公は連立の枠組みを拡大する必要があります。連立に加わることで衆参ともに過半数に達する政党は単独では立憲、維新、国民民主に限られ、政府はこの3党を中心に連立を模索していくのではないかと考えています。

 兵庫選挙区(改選数3)は過去最多の13人が激戦を展開し、無所属で前明石市長、元衆議院議員の泉房穂氏が選挙区で全国1位の822,407票を獲得し、トップ当選しました。2位に県医師連盟支援で現職の高橋光男氏(公明党)、そして第3位には県医師連盟が推薦する現職の加田裕之氏(自民党)が入り見事に再選を果たしました。加田氏はこれから防災の充実に取り組まれると聞いておりますが、今まで同様社会保障のより良い展開のために兵庫県医師連盟との協力・連携を続けて行かれることを期待しています。

 そして、日本医師連盟の組織内候補として比例代表選に挑んだ日本医師会副会長の釜萢敏氏(自民党)が、174,434票を獲得し、見事に初当選を果たしました。自民党比例代表では8位、医療関係団体の間では1位です。これは、医療、介護、福祉が連携して様々な関係団体に支援していただいたおかげです。兵庫県では6,387票で前回の自見氏の票を80票上回りました。自民党の票が減少する中で、ある程度評価できるのではないでしょうか。兵庫県医師連盟の委員のみなさんが、サポーター名簿に始まってポスター掲示、LINE登録、葉書、電話そして選挙カー、各地区での決起大会とご協力していただいたおかげです。心から感謝申し上げます。また、日医連の坂本参与にはお忙しい中、各郡市区医師連盟をくまなく訪問していただきありがとうございました。釜萢先生には、医療・介護・福祉を医療機関が安心して国民に提供できるように、また、そのために全国約922万の医療従事者の生活を改善し、職場環境を働きやすいものにするために頑張っていただきたいと思います。もちろん、われわれも全面的に支援していくつもりです。

兵庫県医師連盟
委員長 八田 昌樹